毎年、いつでも、何かが「ブーム」であるとされる。
「ブーム」とは、一時的に急に世間にひろがりふえることを意味する。
今まで数え切れないくらい多数の物がブームとなっただろう。
ルーズソックス、たまごっち、やせる石鹸、厚底の靴、
…定着したものもあれば、すっかりお目にかからなくなったものもある。
しかし、これらはブームの最中にはしょっちゅう視界に入ってきた。
テレビで見るのではなく、直接見ることができた。
自分が所有していなくとも知人が持っていたり、街中に溢れていたりしていたのだ。
ブームとはそういうものであろう。
ところが、現在真っ只中の「整形ブーム」はどうだろうか。
自分もしくは知人で、整形した人がいますか。おそらく手を挙げる人は少ない。
もしかしたら、「いない」と思っていても、知人が整形した過去を黙っているのかもしれない。
大したブームでなくても、ワイドショーで取り上げられて盛り上がるということはよくある。
マスメディアがブームを作り出すこともよくあるだろう。
しかし、テレビを見ないと流行っていることに気づかないようなブームはあり得ない。
しつこいようだが、流行っているなら街中に溢れているはずなのだ。
「整形ブーム」は、本当に起きているのだろうか。