第86回全国高等学校野球選手権兵庫大会
12日目 明石公園球場 2004/7/24

日記でもしつこくテンション上がってますが、毎年毎年これでもかというくらい2回戦敗退が続いていた私の母校・星陵高校が 今年はあれよあれよという間にベスト16にまでのしあがりました。もうこれは行かないと!一大事だ!ああ、もしかしたら今度も勝つのか? そしたら準々決勝か…いやいや、もしかしたら甲子園…などなど夢が広がります。こんな夏は今までなかった! 私のときは、2回戦で滝川第二と当たってコールド負けしたもんなぁ、、、、80回記念大会…あれから6年。今年は第86回です。

ところでこのページがオレンジ×黒×クリームで配色されているのは星陵高校のユニフォームに合わせているからです。私も今日は「オレンジのキャミと黒のスカートで…」とか妙にこだわって服を考えた挙句、ふつうにジーンズ履いて行きました。高校のときの帽子も持って行こうかと思ったけど誰も持ってこなさそうなのでやめました。案の定、誰も持ってませんでした。良かった。

明石城 さて、兵庫大会といえば明石公園球場です。決勝はいつもココ。今年は4年ぶりに県大会で甲子園を使ったらしいですが、やっぱあれは全国大会で 行かないと意味ないしね。明石公園といえば明石駅の目の前で、明石城あり、明石図書館あり、 そして明石球場あり、という何かと来る機会の多いところでもあります。 今日は公園でよさこい祭り?があるそうです。菊人形展もよくやってます。春は桜がきれいです。長いすべりだいがあって楽しいです。

そんな明石球場で、12:30から八鹿高校と対戦です。八鹿はシード校ですが公立なので、ベスト16の面々の中ではまだ勝つ望みがもてる相手です。 ギリギリ。

私が舞子駅で電車に乗ろうとした時点で何人かの高校生がいかにも野球観戦に行きます という感じで出発していたのを見たが、いやぁ、たくさん集まったね〜。 でもベスト16にしてはちょっと少ないような気もしないでもないような。でもありがたい。 私はOGだけど現役選手のことはひとりも知らないからな〜。普段教室で授業を受けている姿ばかり見ている彼女らの目には、 数倍かっこよく見えたことでしょう。しかし女子多い。カッコイイ部員が多いのかな。

得点板 OBはもっと揃うかと思ったら意外に少なかった。3月に卒業したばかりの子たちはさすがにたくさん来ていたけど、、、 私の学年は5人来て、ひとつ下とふたつ下は誰もいなかった…まぁこの時期、大学ってテストだし、 特に3、4回生にとっては命取りのテストだし…さみしい…

父兄もたくさん来ていました。ギャラリーに冷えたジュースを配ったり、お茶を入れたり、試合の前半はほとんど見ていないくらい忙しそうでした。 そんなことはマネがしますから!と手を貸しそうになったけど、初対面だし大人しくお茶をいただく。 息子さんの有志をしっかり見届けてくださいよ、お母様!…にしてもお母さんたち、見た目もノリも若い。 (いや、自分が年取ったからかな?)小学生くらいの妹もいるし、どーやらどうやら現役部員は上の子が多いようで親も若い。 うちらのときはほとんど下の子だったのでなぁ。

しかし、素敵だお母様がた。私も男の子を産むことがあったら絶対に野球をさせて高校まで続けさせて試合をばりばりとサポートしたいという野望を抱いて早…10年くらい?

私たちのときと同じ(と思う)横断幕。アンド、千羽鶴。レモンを毎日出し、千羽鶴を折り、お守りをつくり、願掛けで甘いものを断つ。 それが夏の4大マネージャー業である。懐かしい。今でも甘断ちの伝統が続いているのかは知らないけど、千羽鶴はどこの高校でもたいがいやっている。 うちの高校では折り紙の裏に一枚一枚すべて応援メッセージを書いて折る、という陰ながらものすごい手間をかけた作品だった。 しっかし今年は見たところ4つくらいあるけど、なんか多いなぁ…

あ。そうか、たくさん勝ったからか。他のとこではどうか知らないけど、兵庫大会では負けた学校が勝った学校に千羽鶴を渡すことになっている。 俺らのぶんもがんばって勝ち進んでくれよということで。なので勝ち進んできた今年は、私らが見たこともないほどの数の千羽鶴があり、 一瞬意味がわからなかったんである。 ちなみに優勝した高校の元には兵庫県下の野球部(毎年変動あるけど今年は168)の数の千羽鶴が集まってくることになる。 まぁ男子校だとなかなか作ってくれる人はいないかもしれないけど。 …その集まった千羽鶴を甲子園に持っていっている高校をテレビで見たことがあるので兵庫県以外でも千羽鶴引継ぎシステムは敢行されているもよう。 最後はどんど焼きにでも出すのだろうか。生ゴミじゃ悲しすぎるし。 ってどうでもいいか。ちなみに星陵が引き継いだ千羽鶴の中には鶴をつなげた筋(?)のいちばん下にそれぞれ五円玉がつけられていたものもあった。 野球の勝利と「5円=ご縁」はあんま関係ないけどとりあえず縁起担ぎなんだろうな〜、その高校の伝統なのだろう。

試合開始の前に両校校歌斉唱(ていってもベンチは歌ってないけど)。昔は勝ったほうしか歌えなかったのだが、せっかくなので両校歌えるようにしようといって私が在学していたころに制度が変わったんである。たしか。でも当時は5回が終わったあとの休憩で歌っていた気がするけど。ともかく、両校歌えるというのは良いと思う。こんなときくらいしかまじめに歌う機会がない。しかし、勝った後の斉唱にこそ意味がある。このときのためにわざわざ大会前練習しているんだから。(今もやっているのかは不明)

礼!さて前置きが長くなったけど試合開始。先攻です。

相手のエラー絡みで1点入りました。こ、これはもしかして勝てるのでは…ほのかに期待。

今年はブラバンの応援があると聞いていたのに、いない…大太鼓だけは借りてきたようだが、 野球部員が叩いているのでちょっとリズムがずれている。でも、太鼓があるだけでだいぶ違うもんだなぁ〜。 ペットボトルで応援した6年前が懐かしい。

さて、守備です。星陵のピッチャーはすごい小柄。セカンドは2年生、レフトは1年生らしいです。1年生っていったら最近入学したばかりなのに出ちゃうんですね試合。よほど実力があるんでしょうね、だっていまや大所帯だからなぁ星陵野球部も。内部競争も激しいのでしょう。それも強いチームを作る大切な要素ですよね。えぇ。私らのときなんて3年が5人しかおらずでねぇ。

…取られたのは2点だけど、実力の差を見せられた感じである。 星陵の点はエラーとかポテンとか四死球押し出しとかで取ったけど、八鹿は美しいヒットで取っていた。 でも、星陵もさすがここまで勝ち残ってきただけあって、私の記憶に残っている星陵の守備よりも 安定しているような感じだった。野球のことは正直あまりわからない(?!)けど。

さて、五回裏が終わったところで休憩。整備が行われるのでへとへと応援団も休憩。つか、若いよ高校生集団。普通は守備のときは座るものなのにずっと立ったまま叫んだり跳ねたり。女子高生たちは帽子もかぶってないし。倒れるよ?と心配していたらスタンドにいた現役マネが2人倒れた。連日の試合だし、今日も何時間も前に来ていたのだろうし、第一こんな大舞台の前日に熟睡なんかしてないだろうし。球場アナウンスでもしつこいくらい「熱中症にならないように水分補給は十分に…」と言っている。

八鹿の攻撃では、デッドボールではないかと思われる打球が有効になり、なんやかんやで三塁にいたランナーがホームに返ってしまう。キャッチャーもデッドボールであると判断して動いており、「えぇ〜?」という感じだった。選手も抗議する雰囲気になったが、スタンドにいた卒業したてのOBが「もういい、戻れ、切り替えろ」とくちぐちに声をかけて、仕方なくジャッジを受け入れることに。なんかわからんけどこの感じ、良いなと思った。この3年生はいっこ上と仲良かったんだろうなぁと思った。

8回の攻撃で満塁のチャンス。四死球とかだけど。でも、ここで大量得点を取らなければ勝てない。で、打順は4番。緊迫した状況で相手ピッチャー交代。

4番が犠牲フライを打って1点は入ったが打線続かず8回の攻撃が終了。やばい。

8回裏はダブルプレーでサクサク終わった。美しいボールさばき。

9回の攻撃、最後のチャンス、だが下位打線。…代打もあり、最後に3年生を出して9番の三振で終了。4-2でした。

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9
星陵 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
八鹿 2 0 1 0 0 1 0 0 X 4

いい夢見させてくれてありがとう。 過去には、決勝までいったこともあるらしいけど、大昔の話であり、私が入学してからは完全なる最高記録です。 来年もよろしくお願いします。

試合のあとにはお互いの発展を願ってエール交換。高校野球のこういうとこも好きである。 それに、こうして現役高校生も若いOBも中年のOBも近所のただの野球好きのおじさんも集める力とか。 たかが地方大会なのに一回戦から夕方のニュースで結果が流れたり、テレビ中継してもらえたりするとことか。

ところで明日は教員採用試験だそうですね…私の代の子もふたり受けるのですが今日は応援に来ていました。 なぜか星陵OBには教師志望の人が異様に多いのですが、明日はみんながんばってほしいです。

というわけで、現役部員のみなさん、応援に行った皆さん、などなど、お疲れ様でした。 これから私は応援するところがないのでこっそり関大一高の試合結果でもチェックしていきたいと思います。 みなさまの母校も、ひとつでも多く勝ちますように。


兵庫県高等学校野球連盟朝日新聞神戸新聞